2008年04月24日

カエルたちの嘆き

「ねぇねぇ、カエルの中で何がいちばん好き?」
と聞かれたら、俺は迷わず「ヒキガエル!」と答える。

たぶん一生のうちでそんな質問されることはまず無いだろうが。

一口にカエルといってもそりゃいろんなのがいる。
きっといちばんよく目にするのがアマガエルだと思う。

なぜかって言うと、もっとも人間の生活に近い場所で生きていけるから。
吸盤があるからコンクリートの壁も登っていけるし、体が小さい分、エサも小さくてよい。
(蚊はいっぱいいるもんね。)

          <ちなみにこいつは「シュレーゲルアオガエル」。
           アマガエルのように耳の横に模様が無い。>

けれど逆に、人間の暮らしに沿って生きていけないものたちはつらい。
強い農薬使えばエサもいなくなってカエルも滅ぶ。用水路をコンクリートで
固めれば水草も生えない。メダカも卵が産めない。
手に吸盤の無いトノサマガエルなんかは冗談抜きで用水で溺れ死ぬことが
あるのだ。最近見た?トノサマガエルを・・・

      <絶滅危惧種の「ダルマガエル」。水田環境の悪化により数が減った。>

さて話は戻るがヒキガエルである。
俺が言う「ヒッキー」とは宇多田ヒカルのことではなく、ヒキガエルのことだ。
俺が言う「あゆ」とは浜崎あゆみのことではなく、魚の方だ。どうでもいいけど。
俺がなぜこのカエルが好きかというと、まず第一に、ブサイクだからである。
第二に、でも愛嬌があるから。世の中、ブサイクだけど愛嬌があるものってけっこう人気が高い。

        <確かにワルそ~な顔しとる。けど性格はおとなしい。そこがいい。>

そして彼らはとてもけなげである。森で寒い冬を耐え忍び、春先に水辺へ降りてきて相手を見つけ、
交接して卵を産む。でもまだ寒いのでもういっぺん森へ寝に帰ったりもする。

<穴の奥にヒキガエルがいた。冬、ここで過ごしてたんだろう。まさに「ヒキこもり」である。>

ヒキガエルは森と水辺、両方がないと繁殖できない。もし水辺が埋め立てられてしまってもやっぱり
彼らは森から降りてくる。何も知らずにやってくる。・・・・・そして途方に暮れるのだ。

「あれ?ため池がなくなってる!どうしよう?卵が産めないよ・・・・」
               
             最近、どんどん減ってゆく水辺。カエルたちの嘆きが聴こえる。



鉄崎幹人公式HP http://www5.ocn.ne.jp/~tetsu/





  

Posted by mikihito at 00:59Comments(6)TrackBack(0)