2008年04月30日

森の幽霊

この季節、森には幽霊が現れる。

名前は「ギンリョウソウ」。別名「ユウレイタケ」。
ただ漢字で書くと銀色の竜に見えることから、「銀竜草」。ちょっと違う意味になる。

これは「腐生植物」と言って、4月から梅雨時まで、湿り気の多い森に生えるキノコの菌から
養分を得て暮らしているのだが、薄暗い森に「ぼ~っ」と立つ姿はまさに幽霊を想像させる。



この植物が必要とする「湿り気」こそが今、とても少なくなってしまった。

コンクリートで固められた街はヒートアイランド化し、熱く、乾いている。
郊外の山々もスギ・ヒノキを中心とした保水力の低い樹木ばかり。
みなさんのまわりに土はありますか?泥はありますか?

そして、乾いているのは街や森だけではない。
毎日のようにニュースで流れてくる、数々の異常な事件・・・・・・。

いちばん乾いてしまったのは、人の心かもしれない。



鉄崎幹人公式HP  http://www5.ocn.ne.jp/~tetsu/

  

Posted by mikihito at 22:05Comments(3)TrackBack(0)